三重“ものまね上手”副部長に感謝!フォーム再現でタイミングばっちり

[ 2014年8月23日 05:30 ]

<沖縄尚学・三重>5回1死、三重の西岡が山城から本塁打を放つ

第96回全国高校野球選手権準々決勝 三重9―3沖縄尚学

(8月22日 甲子園)
 打者9人の猛攻で三重が「沖縄のライアン」山城をKOした。

 1点差に迫られた直後の5回だ。1死から4番・西岡が高めの直球を左翼スタンドに放り込んだ。初球にエンドランのサインを見落とし、走者が盗塁死していただけに「流れを悪くしたくなかった」という意地の一発。ここから今井の満塁走者一掃二塁打など6安打を集中して一挙5点を奪った。

 山城対策も奏功した。直前練習では、ものまね上手の小島紳副部長(25)が打撃投手を務め、左足を高く上げる独特のフォームを再現。1番打者として3安打3打点の主将・長野が「自分たちのことを思ってやってくれた。足は全然上がってなかったけど、タイミングは合わせやすくなった」と感謝したように、特訓の成果で4回までに80球を投げさせ、ビッグイニングにつなげた。

 春は69年に優勝しているが、夏の4強進出は初めて。三重県勢としても55年の四日市以来59年ぶりだ。地元から甲子園へ向かうバスの車中で、45年前のセンバツ優勝の映像を全員で目に焼き付けた。あと2勝。そのイメージはできている。

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