武井壮似!?阪神・建山「攻撃的な投球を見てもらいたい」

[ 2014年6月26日 05:30 ]

背番号53のユニホームに袖を通した建山

 阪神と契約合意していた前ヤンキース傘下3Aスクラントンの建山義紀投手(38)が25日、兵庫県西宮市の球団事務所で入団会見を開いた。今季終了までの契約で、推定年俸は1500万円プラス出来高払い。背番号は「53」に決まった。26日からは鳴尾浜球場で練習を開始する。「攻撃的な投球を見てもらいたい」。意気込み十分のチーム最年長右腕が和田阪神の救世主を目指す。

 頼もしい右腕が加わった。チームは交流戦で貯金を使い果たしたが、27日から再開されるリーグ戦を前に緊急補強に成功。阪神の一員となった建山は入団会見で力強い決意を表明した。

 「非常にエキサイトしているというか、興奮している。5月にリリースになって、自分も引退かと思っていた。手を差し伸べてくれたことに感謝しています」。5月に米大リーグ、ヤンキース傘下3Aスクラントンを自由契約になった。阪神と同様に「ゼロ」からの再スタートを切る。

 阪神はシーズン前から投手陣が不足。開幕後はブルペンの層の薄さも露呈。チーム防御率はリーグ4位の4・05と苦しい台所事情が続いている。会見に同席した中村GMは「救世主として大いに期待して獲得しました。修羅場もくぐり抜けている、百戦錬磨でもある」と、チーム最年長右腕への信頼を口にした。

 サイドスローから投じる140キロ後半の速球、スライダー、シュートを主な武器に、日ハム時代の04年には最優秀中継ぎ投手に輝くなど、主に救援で438試合に登板。10年オフにFAで米大リーグに移籍し、実績を重ねてきた。

 「米国で学んだこともたくさんありました。球威は昔ほどないですけど、打者の懐を突く攻撃的な投球を見てもらいたい。右のスペシャリストと思っています」。セ・リーグにはバレンティン(ヤクルト)ブランコ(DeNA)村田(巨人)ら右の強打者が存在するだけに右腕も闘志を燃やしていた。和田監督は「右のいい打者が多いからね。その辺りを抑えてほしい」と一日も早い1軍合流を待ちわびた。

 活躍に注目しているのは球団関係者、阪神ファンだけではない。地上最強の“百獣の王”を目指すタレント・武井壮が24日に自身のツイッターでつぶやいていた。

 「阪神タイガースに入団が決まったのは武井壮ではありません。。建山義紀選手です。。」(原文のまま)

 入団前から二人の顔が似ていると話題になっていた。建山も「似ているなと思います」と認めた。

 虎の“百獣の王”は、内角を突いて獲物を仕留める。

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2014年6月26日のニュース