亜大新球場でドラフト候補「山崎対決」明大が“雪辱”

[ 2014年3月17日 05:30 ]

対戦を終えて握手する明大・山崎福也(左)と亜大・山崎康晃

亜大新グラウンド完成記念試合 明大3―1亜大

(3月16日 亜大球場)
 東都大学野球の亜大が16日、改修工事を終えた東京・日の出町の新グラウンドで明大と記念試合を行った。ドラフト候補同士の投げ合いは明大のエース左腕・山崎福也投手(3年)が6回無失点と快投。昨年の明治神宮大会決勝で敗れた相手に3―1で雪辱した。亜大のエース山崎康晃投手(同)は7回2失点だった。

 内容も結果も必要だった。600人の観衆に加え、日米12球団のスカウトが見守ったドラフト1位候補対決。亜大へのリベンジを果たした明大の山崎は「調子は良くなかったが、試合はつくれた。(昨年の)秋に負けていたので勝ちたい気持ちは強かった」と笑みを浮かべた。

 昨年の日米大学選手権で同部屋だった亜大・山崎とは普段から連絡を取り合う仲。その一方で「意識する投手の中の一人」とライバル心をむき出しにした。最速141キロの直球を主体に、武器のスライダーで空振りを奪うなど2回までパーフェクト。さらに、カーブ、ツーシーム、フォーク、カットボールと多彩な変化球で的を絞らせなかった。持ち前の制球力も光り、四死球は1。日本ハム・今成泰章スカウトは「器用だし低めの制球も素晴らしい。間違いなくAクラス」と評価した。

 現在、リーグ戦で現役最多の16勝をマーク。今季は3連覇もかかっている。「リーグ戦に向けて良い試合ができた」。ライバル対決を制したクールな左腕が自信をのぞかせた。

 ▼亜大・山崎(最速146キロの速球を披露も)高めの球を打たれた。きょうはお手上げでした。でも次は負けないよ。

 ◇亜大グラウンドの改修 昨年11月に着工し、総工費約3億円で改修された。これまで内野は土、外野は天然芝だったが全面人工芝に張り替えた。芝はミズノ社が初めて野球専用人工芝として開発した「ベースボールターフ」を採用。両翼105メートル、中堅120メートルの広さは変更なし。同じ敷地内には全面土のサブグラウンドも新設された。

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2014年3月17日のニュース