マー君 エアロバイクこいだが…修正できず それでも指揮官は「褒めていい」

[ 2014年3月8日 05:41 ]

<フィリーズ・ヤンキース>天候不良のため、約1時間30分遅れで始まった試合に初先発した田中

オープン戦 ヤンキース4―3フィリーズ

(3月6日 クリアウオーター)
 ヤンキースの田中将大投手(25)が6日(日本時間7日)、米フロリダ州クリアウオーターで行われたフィリーズ戦でオープン戦初先発した。田中は悪条件の中で制球を乱し、メジャー初被弾&初失点を喫したが、3回を2安打1失点にまとめた。

 雨天で試合開始が遅れる中、田中はエアロバイクをこぐなどして、体を冷やさないように努めた。

 だがマウンドでは制球が定まらなかった。「フォームにブレがあった。ちょっと体を振りすぎた。試合中に修正したかったけど、できなかった」。スプリットは7球も本塁の手前でワンバウンドし、スライダー系は抜けた。3回には、2死から1番のガルビスに直球を右越えに運ばれ、メジャー初被弾と初失点を喫した。

 直球の最速は153キロ。だが、ほとんどは140キロ台前半だった。2回無失点だった1日の前回登板でも対戦したフィリーズは、狙い球を絞ってきていた。それでも3回1失点、41球を投げ無四球にまとめた。ジョー・ジラルディ監督は「試合が遅れる中、あそこまで投げられたのは素晴らしい。この結果は褒めていい」と合格点を与えた。

 プロ1年目の07年。フリー打撃、紅白戦、初めての対外試合登板は全て雨だった。「きょう試合ができなかったら、みんなの前で言いますよ。(僕は)やっぱり雨男だって」。午前9時の段階でそう言っていた田中は「格好の新聞のネタになるなと思いました。でも試合ができた。残念でした」と舌を出した。制球には苦しんだ。だが思わぬ形でメジャー流を経験できたことが、少しうれしそうでもあった。

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