ロッテ 25年ぶり新人大豊作 カルテット開幕1軍濃厚

[ 2014年3月8日 08:00 ]

<神・ロ>2回2死一、二塁、吉田は左翼線に適時二塁打を放つ

オープン戦 ロッテ6―2阪神

(3月7日 甲子園)
 ロッテの伊東監督は2回に先制すると、思わずベンチでつぶやいた。「うちはルーキーしかおらんのか。口火を切るのはいつもルーキーや」。2年目以降の選手にハッパを掛けつつ、新人に向けた最上級の褒め言葉だった。

 ドラフト5位・井上の中前打で築いた2死一、二塁。同2位の吉田が左翼線二塁打を放ち、2点を先制した。「食らいついていこうという気持ちだった」。6回にも左前打を放ち、打率は・333まで上昇。先発マスクをかぶっても猛アピールした。5年連続の開幕投手に決まっている成瀬との初バッテリー。エースに対し、新人捕手は投げる前に腕を振ったり、両手を広げるジェスチャーでメッセージを送った。

 「腕を振って」、「両コーナーを広く」。吉田は言う。「気持ちを大事にしている。投手陣に“吉田と組みたい”と言ってもらいたいので」。4回3安打無失点の好投を引き出された成瀬は「ジェスチャーを見て高校野球かって思ったけど、それが(吉田の)持ち味なんで」と女房役として合格点を与えた。吉田を自らの後継者として期待する伊東監督は開幕1軍に当確ランプをともした上で、「(公式戦で)2試合か3試合に一回は頭から使う」と言い切った。

 新人大豊作。吉田に加え、井上、開幕ローテーション入りが確実な同1位・石川に、同4位・吉原の4人の開幕1軍が濃厚だ。「みんな実戦タイプ。いい新人を獲れた」と伊東監督。新人4人以上が開幕1軍メンバーに名を連ねれば、89年の5人以来、25年ぶりとなる。石垣島キャンプから続いた長い遠征が終わり、きょう8日から本拠地でオープン戦8試合が予定されている。「マリンに戻ったらもっと高い意識でアピールしたい」と吉田。小雪が舞った早春の甲子園。伊東ロッテにとっては「収穫の春」となった。

 ≪89年には5人が開幕1軍≫今季のロッテは新人4人の開幕1軍入りが濃厚だ。同一球団で新人が4人以上開幕1軍入りを果たすと、06年の楽天(青山、松崎、河田、草野、西村)以来。チームでは89年に前田、今野、福沢、島田、平井と5人がベンチ入りして以来25年ぶりとなる。

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