榎田 開幕ローテ条件付き合格点「もう少し上げてもらわないと」

[ 2014年3月8日 08:00 ]

<神・ロ>2回1死、角中のゴロを捕球する榎田

オープン戦 阪神2―6ロッテ

(3月7日 甲子園)
 「先発4番手」は開幕へ向け、順調だ。30日・巨人戦(東京ドーム)先発が決定的な阪神・榎田が、オープン戦2度目の先発。2回に2点を失ったものの、それ以外は及第点の投球を展開し、4回2失点と試合をつくった。

 「寒かったですね。その中で、しっかりと投げられたことはよかったと思います。反省は、次につなげていきたい」。この日の甲子園は3月上旬とは思えない寒気に見舞われた。それでも、榎田は乱れなかった。

 直球が走った。最速136キロながら、切れ味は抜群。初回は先頭の荻野貴、2回には5番・角中のバットを直球で詰まらせ、ともに投ゴロに仕留めた。3回は129キロ直球で2番・鈴木のバットをへし折り、4回にも134キロ直球で井上から空振り三振も奪った。球速以上の「体感速度」を誇る直球の状態は上々だ。

 課題も見つかった。2回2死から一塁走者を背負うと、突如バランスを崩した。与四球で一、二塁とされ、続く8番・吉田に左翼線二塁打を浴びて2点を失った。「クイックのタイミングが合いませんでした」。シーズン中なら命取りになりかねないが、この時期なら反省にできる。

 「ここらへん(榎田)が(ローテに)入ってこないと。ただ、もう少し上げてもらわないといけない」。指揮官も左腕の実力を買っているからこそ、さらに高いレベルを要求する。「ローテーションで3人までは決まっていると言われている。自分がそこに、しっかり入っていけるようにしたい」と榎田。課題を1つずつ消化し、開幕へ向かう。

 ▼阪神・中西投手コーチ(榎田について)ランナーがいないときは良い。ただ、ランナーがいるときがな…。クイックがちょっとな。そこだけだと思う。バランスが悪かった。その辺を修正していかないとな。

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2014年3月8日のニュース