これぞ伊原野球 一塁ベンチ前への邪飛で二塁→三塁

[ 2014年3月8日 08:17 ]

<楽・西>3回1死二塁、熊代の一塁邪飛で二塁走者・斉藤は好判断で三塁へ

オープン戦 西武2―3楽天

(3月7日 倉敷)
 相手の隙を突く走塁。伊原野球の真骨頂を、西武の斉藤が体現してみせた。3回、自らの二盗で好機を広げた1死二塁。熊代の飛球を楽天の一塁手ユーキリスが一塁側ベンチ前まで追った。

 「捕球体勢や動きを見ながら判断した。自分の感覚の中でいけると思った」。ファウルゾーンの広い岡山の倉敷球場。伊原監督が「アメリカの場合、守備を重視しないから」とにらんだ通り、ユーキリスはグラウンドに背を向け、ベンチを気にしながら及び腰で捕球した。斉藤はその一瞬の隙を見逃さなかった。

 一邪飛で二塁から三塁を陥れる好走塁。得点にこそつながらなかったが、西武OBの楽天・鈴木内野守備走塁コーチは「守備は問題ない。仕方ない場面。相手の走塁を褒めるべき」と舌を巻いた。斉藤は瞬発力が問われる15メートル走で、金子侑と並びチームトップの2.28秒を誇る。この日、セーフティーバントを含む3安打2盗塁と右翼のレギュラー獲りに大きく前進した。そのセーフティーバントも2つの盗塁もベンチからのサイン。開幕カードで対戦する楽天を相手に伊原野球を見せつけた指揮官は「(足攻を)嫌がっていますよ」と不敵な笑みを浮かべた。

 ▼楽天・星野監督 ここ(倉敷)はファウルグラウンドが広いし、走ってくるだろうと言っていた。足が速いのが多くてうらやましいよ。

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