王委員長 被災者に「感動を与えた」満場一致で決定

[ 2013年11月12日 06:00 ]

正力松太郎賞選考委員会を終え会見する王選考委員長(左)と宮内コミッショナー代行

楽天・星野監督「正力松太郎賞」受賞

 選考対象に挙がったのは3人。球団創設9年目で日本一に導いた楽天・星野監督、24勝0敗の田中、そして今季シーズン最多本塁打記録の60本塁打をマークしたヤクルト・バレンティンだった。

 その中で、日本一球団の楽天から選ぶべきとの意見が多数を占め、最終的には「選手(田中)には、部門別の賞がある」との声もあり、満場一致で星野監督に決まった。王委員長は「星野監督は、3年前に東日本大震災があり、その中で先頭に立って、(就任)3年目の正直で日本一。これ以上ない感動を与えた」と説明した。選考には30分を要した。

 昨年は巨人から原監督と阿部の2人が選出されたが、王委員長は「大変難しかったが、昨年から委員の中で今年は1人と決めていた」と語った。ただ、シーズン24連勝の日本記録を樹立した田中も同賞に値する活躍で、特別賞の形をとった。「シーズンで無敗は今後生まれないのではという記録。ファンに夢を与える仕事だった」と評した。

 ▼宮内義彦コミッショナー代行 星野監督が特に若い選手を起用し、選手が期待に応えた。正力松太郎賞にふさわしい手腕だとの声でした。田中投手も空前絶後の記録。何か顕彰すべきということで特別賞という形にさせていただいた。

 ◆正力賞選考委員 王貞治(委員長、ソフトバンク球団会長)、田口雅雄(野球ジャーナリスト)、杉下茂(野球評論家)、中西太(野球評論家)、山本浩二(野球評論家) =敬称略、順不同=

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2013年11月12日のニュース