ロッテ再追走4.5差 伊東監督説いた!最長ミーティング

[ 2013年8月28日 06:00 ]

<ソ・ロ>2回2死満塁、里崎の適時打で生還した二走・荻野貴(左)と三走・今江を迎えるロッテナイン

パ・リーグ ロッテ6-0ソフトバンク

(8月27日 ヤフオクD)
 憂さ晴らしだ。ロッテはKスタ宮城で首位・楽天に3連敗を喫し、迎えた最初の試合。悔しさを2回の集中打にぶつけた。

 しかも、2死からだ。満塁の場面で9番の里崎が中前に先制の2点打。1番に戻って岡田が右翼線適時二塁打を放てば、根元も右前に2点打だ。打者10人の猛攻で5点を奪った。

 「仙台のショックが残っていたけどね。こういうゲームができるんだから」。伊東監督は胸をなで下ろした。楽天に3連敗を喫した25日の試合後。指揮官は仙台市内の宿舎で選手全員を集めた。今季最も長い30分に及ぶミーティング。説いたのは精神面だった。

 「気持ちの差で負けた。プライベートで優しいのはいいが、試合になったらガツガツいけ!この位置にいるんだから、せっかくなら優勝を目指そう!」。選手たちの心にも響いた。副主将の根元は言う。「あそこで話をしてくれたことで、僕たち選手は救われた」。弱気になった自分たちとはオサラバ。心に火を付けて福岡へと乗り込んだ。

 楽天がオリックスに敗れ、4・5ゲーム差に縮まった。リーグ3位から日本一に輝き、「史上最大の下克上」と呼ばれたのは3年前。その時に立役者となった里崎はこう言った。「個々で怪物のような選手はいないけど、チームになった時に爆発力がある。誰も諦めていないし、まだまだいける」。当時の勢いが思い出されるような快勝劇。仙台の悪夢を払拭(ふっしょく)した。

 ▼ロッテ・大谷(6回2/3を無失点に抑え連敗ストップに貢献)チームに迷惑ばかり掛けていたので、本当に勝てて良かったです。何回も先発のチャンスを頂いて結果を出せなかったので、死に物狂いで投げました。

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