「選手でいた方がいい」由伸、リハビリの原動力になった松井氏の言葉

[ 2013年7月5日 10:53 ]

<神・巨>6回無死一塁、村田の右前打で一走・高橋由は一気に三塁まで進みチャンスを広げる

セ・リーグ 巨人1-0阪神

(7月4日 甲子園)
 巨人は、2季ぶりに4番で先発出場したベテラン・高橋由の激走で挙げた1点を守り切り、3連勝。阪神とのゲーム差を4・5に広げた。

 高橋由は6回に二塁内野安打で出塁すると、村田の右前打で好走塁を見せて無死一、三塁とし、ボウカーの右犠飛で生還。左ふくらはぎ肉離れで4月から戦列を離れ、6月29日に復帰したばかりだったが「勝呂(三塁ベース)コーチも回していたし、スタートも切っていたからね。久々に走ったよ」と振り返った。

 離脱していた間、励みになったのは、ファンの声援と家族の支え、そして巨人時代の先輩で、昨年現役を引退した松井秀喜氏(39)の言葉だった。同氏の引退セレモニーと国民栄誉賞授与式が行われた5月5日。リハビリ中の高橋由も東京ドームを訪れた。式典前に約5分間、二人きりで会話を交わした。

 近況報告を中心とした雑談の中、晩年は両膝の故障で苦しんだ松井氏がふいに「選手をやらせてもらえるうちは、選手でいた方がいいよ」と漏らした。高橋由は「凄く耳に残った」という。その一言が、懸命なリハビリの原動力になった。

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2013年7月5日のニュース