ダル初の1試合3被弾、6回途中で降板 黒田は7回途中3失点

[ 2013年6月26日 11:19 ]

レンジャーズ戦の9回、サヨナラ本塁打を放ち、ヘルメットを脱がされヤンキースナインに祝福されるイチロー(左から3人目)

ア・リーグ ヤンキース4―3レンジャーズ

(6月25日 ニューヨーク)
 レンジャーズのダルビッシュとヤンキースの黒田が25日(日本時間26日)、ニューヨークで昨年4月24日以来2度目の日本人対決に臨んだが、ダルビッシュは6回途中7安打3失点、黒田は7回途中5安打3失点で降板。ともに8勝目はならなかった。

 ダルビッシュは5回1/3で110球を投げて7安打3失点、6三振2四球。メジャー移籍後最多の3本塁打を浴びた。黒田は6回2/3で99球を投げ、5安打3失点(2本塁打)、6三振1四球だった。

 イチローは1回、ダルビッシュから左前打を放ち、その後3打席は凡退。3―3の9回2死から右翼スタンドへサヨナラの4号ソロ本塁打を放ち、チームに劇的な勝利をもたらした。

 <1回>黒田は先頭のキンスラーに低めシンカーを左翼に運ばれるもアルモンテが追いついてキャッチ。続くアンドラスに速球を打たれて右前打とされたが、3、4番を空振り三振、中飛に抑えて無失点で終えた。

 ダルビッシュは先頭のガードナーを一ゴロに打ち取り、イチローと対決。カットボール、カットボール、速球、速球で3ボール1ストライクとなり、外角低めの速球をうまく合わされ左前に運ばれた。カノ、ハフナーに連打を浴びて1死満塁のピンチもオーバーベイをスライダーで見逃し三振斬り。アルモンテもスライダーを主体に二ゴロに打ち取って切り抜けた。

 <2回>黒田は5番からの3人を二ゴロ、左飛、二ゴロで三者凡退。ダルビッシュは7、8番をスライダー、速球で連続三振斬り。9番スチュワートはスライダーで右飛に打ち取った。

 <3回>黒田は1死から9番マルティンに被弾。変化球でカウント2―2としてから内角低めに入った速球を振り抜かれ、右翼席に運ばれた。続くキンスラーにも四球を与えたが、後続を断った。ダルビッシュはスライダーでガードナーを見逃し三振。続くイチローは1ボールから速球で中飛に打ち取った。

 <4回>黒田は1死から味方失策と5、6番の連打で満塁のピンチ。モアランドの二ゴロの間に追加点を許した。なおも2死一、三塁もマーフィーを遊ゴロに打ち取って最少失点で終えた。ダルビッシュは先頭のハフナーに、真ん中に入った68マイル(109キロ)のカーブを右越えに運ばれ、ソロ本塁打を浴びる。味方失策と四球で2死一、二塁としたが、後続を抑えた。

 <5回>黒田は3回に続き、マルティンに2打席連続本塁打を浴びる。カウント2―2から外角スライダーを再び右翼席へ運ばれて3失点目。続く3人は遊ゴロ、二ゴロ、空振り三振に抑えた。ダルビッシュも先頭のガードナーに1―1から内角低めのスライダーを打たれて右翼席へのソロ本塁打。続くイチローはフルカウントから右飛に打ち取ったが、四球と失策で1死一、三塁と再びピンチ。5、6番を抑えて1失点でしのいだ。

 黒田は5回で83球を投げて5安打3失点(2本塁打)、3三振1四球。ダルビッシュは100球を投げて5安打2失点(2本塁打)、5三振2四球。

 <6回>黒田は4番ベルトレをスライダーで空振り三振。ピアジンスキーは一ゴロ、バークマンも空振り三振とし、2回以来の三者凡退。ダルビッシュはまた先頭に被弾。ニックスへの初球のスライダーを左翼席に運ばれ、メジャー移籍後自己最多の3本塁打を浴びた。アダムズを見逃し三振で1死とした後、スチュワートに左前打を浴びたところでマウンドを下りた。イチローは2番手コッツから空振り三振。

 <7回>黒田はモアランドを空振り三振、マーフィーを一ゴロに抑え、2打席連続本塁打を許しているマルティンを迎えた場面で降板した。

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