大田、汚名返上V打!16日には原監督から公開説教

[ 2013年2月20日 06:00 ]

7回無死一、三塁大田が中犠飛を放つ

練習試合 巨人3-2サムスン

(2月19日 沖縄セルラー)
 狙い澄ましたようにバットを振った。7回無死一、三塁。途中出場の巨人・大田が、高めの変化球にしっかりとバットを合わせた。飛距離十分の中犠飛で決勝点を稼ぎ出した。

 「ノーアウト一、三塁でヒットでなくても点が取れるところだった。考えることができた」

 代打出場した5回には、2死から中前打でチャンスメーク。「内容が良くなかった」としたが、7回の2打席目は初球の低め直球を見逃し、続く高めの変化球を打ったもの。「状況判断がうまくできた」。犠飛を打ちやすい高めの球を待ち、狙い通りの結果を得た。

 16日に右太腿前面に強い張りを感じ紅白戦を欠場。原監督から「コンディションをつくることは、プロとして最低限のこと」とグラウンド上で約20分、叱責(しっせき)された。その汚名を返上するような打撃に、指揮官は「結果が出ていくと多少の余裕も出てくる。いいスタートを切ったと思います」と合格点を与えた。

 昨季までプロ4年間で38試合に出場し、犠飛はわずか1本だった。長打力が最大の魅力だが「そういう部分でも貢献したい」と状況に応じた打撃を目指してきた。6回2死二塁の中堅の守備では、ライナー性の打球へのチャージを怠り二塁走者の生還を許すなど課題も残したが、バットでは成長の跡をうかがわせた。

 侍ジャパンの代表候補8選手が不在の今キャンプは若手にとって絶好のアピールの場。汚名を返上した大田は、ここから一気に巻き返す。

 ▼巨人・大累(1安打に好守)結果的には良かった。これからもがむしゃらにやるだけです。

 ▼巨人・藤村(途中出場で2安打1盗塁)走者を進める安打を狙って打てたので良かった。

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2013年2月20日のニュース