マー君 3・2ブラジル戦へあと10日急ピッチ調整

[ 2013年2月20日 06:00 ]

17日の広島戦で滑るWBC球に苦しんだ田中(左は阿部)

 侍ジャパンのエース・田中が、3月2日の1次ラウンド初戦となるブラジル戦(ヤフオクドーム)へ向け、急ピッチで仕上げることを明かした。

 「シーズン中とは違った間隔で調整します。実戦はもう1試合しかないですしね。あとはブルペンと遠投でいい。(打撃投手は)やらなくても大丈夫。ブルペンを少し増やすことになる」

 本番までの実戦登板は中5日で迎える23日の壮行試合・オーストラリア戦(京セラドーム)のみ。その後、中6日で3月2日に開幕のマウンドに上がる。昨年のシーズン中は、試合間のブルペン投球は1度だけで、8月終盤からは2度入った。だが今回はさらに増やし、23日のオーストラリア戦前後にそれぞれ3回ずつブルペン入りする可能性もある。オーストラリア戦も含めれば、10日間で7度もの投球をこなす計算だ。

 田中は17日の強化試合・広島戦(サンマリン宮崎)で先発し、初回に3連打されるなど2回2失点。「ちょっとズレがあった。真っすぐの力強さが感じられない」と不満を漏らした。原因は滑りやすい上に、変化球の曲がりが日本の統一球と異なるWBC球にあるのは明らか。課題を克服するためには、慣れるしかない。そのためにブルペン入りの回数を増やすことを決断した。

 18日のキャッチボールでは体を大きく使い、指先への必要以上の意識を捨てさったことで「コトイチ(今年、一番)でした」と好感触を口にした。本番まであと10日。「自分の考え方次第だと思いますよ、長いか短いかは」。侍ジャパンのエースの名に懸けても、ブラジル戦にはしっかりと仕上げる。

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2013年2月20日のニュース