大谷 栗山監督が2軍出張ノックへ 初日からいきなり?

[ 2013年2月1日 06:00 ]

照れくさそうな中田(左)と笑顔で握手を交わす日本ハム・大谷

 気温23度。初めて沖縄に降り立った日本ハムのドラフト1位・大谷(花巻東)は「凄く暖かい」と繰り返した。故郷・岩手では信じられない暖かさ。気持ちは自然と高ぶり、笑顔が広がった。

 国頭(くにがみ)での2軍スタートにも「チームの考えがある中でやっていくので、焦らずにやっていきたい」と気負いはない。「焦ってケガをさせたくない」。スロー調整は栗山監督の意向であり、そんな親心を大谷も理解している。「(練習に)制限がかけられると思うけど全力でやりたい。(暖かいので)多少のオーバーワークは大丈夫」と前を向いた。

 そんな中で楽しみがある。栗山監督による直接ノックだ。「監督が打ってくれたら緊張すると思うけど、しっかり元気だけは出して頑張ります」。就任1年目だった昨春はチーム全体を把握することに力を注いだ指揮官だが、「今年は俺も打つ。もちろん国頭にも行って打つ」と出張ノックを宣言。大谷ら若手のためにノックバットを振る。

 1軍の名護から25キロ離れているが金子誠、小谷野、斎藤らリハビリ組のチェックもあり、頻繁に足を運ぶ。「キャンプ初日に1軍にいなかったらどうかな。どこで何をしてるか分からないよ」。大谷は3日にブルペン入りする。これを栗山監督は視察予定だが、初日も時間が空けば、2軍視察の可能性はある。1日午後にも国頭でノックを打つ可能性がある。

 出発前の羽田空港では栗山監督と話し込んだ。「たくさんの人が来ると思うけど気にすることなく、じっくりやっていこうと言われました」。高校通算56発のスラッガーだが、初日からのフリー打撃でも「逆方向にしっかりと低い打球を打つのが自分の持ち味。柵越えは気にしない」とマイペースに徹する。投げて、打って、指揮官の愛情ノックを受ける。二刀流に挑む大谷の覚悟は本物だ。

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2013年2月1日のニュース