星野監督「内蔵助の心境かな」就任3年目&勝負の年

[ 2013年1月1日 06:00 ]

 機は熟した。就任3年目の新年を迎えた楽天・星野監督は「気持ちは大石内蔵助の心境かな。きっちりと仕事をしたいね」と抱負を語った。

 大石内蔵助は江戸時代前期の元禄時代に播磨国赤穂藩で筆頭家老を務めた武士。有名な元禄赤穂事件では主君が受けた屈辱を晴らすために1年以上も計画を練り、赤穂浪士47人で高家旗本だった吉良上野介の屋敷に討ち入り、敵を取った。歴史小説を好む星野監督は目的を果たすための長期的視野と自己犠牲の精神を持ち合わせた大石の生きざまに強く共感している。

 就任1年目の11年は開幕直前に東日本大震災が起こり、チームは5位。昨季は勝率5割も4位に終わった。それでも投打で若手が台頭。オフにメジャー通算434本塁打のジョーンズ、同61本塁打のマギー(ともにヤンキースをFA)を獲得し戦力アップに成功した。

 既に星野監督は「CSに出なければ腹を切る」と退路を断っている。6球団の実力差が拮抗(きっこう)しているパ・リーグ。「討ち入り」の準備は整った。

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2013年1月1日のニュース