東浜の哲学「10安打完封をモットーにしていきたい」

[ 2013年1月1日 06:00 ]

本拠地ヤフードームの鷹の像を背にポーズをとるソフトバンク・高浜

 新春に掲げたのは50歳現役宣言だ。ソフトバンクのドラフト1位・東浜(亜大)はプロ入り後の壮大な計画を明かした。

 「現役は30年くらいはやりたい。200勝、300勝と積み上げていきたい。(中日の)山本昌さんのような姿が理想ですね」。30年後は52歳。プロ野球最年長勝利記録は50年の阪急・浜崎が記録した48歳4カ月。メジャーでは今季49歳151日で勝利したモイヤー(ロッキーズ)がいるものの、50歳以上で白星を挙げた投手はいない。

 野球における「哲学」が、壮大な計画を支えている。「プロの世界でも10安打完封をモットーにしていきたい」。東都大学リーグで歴代最多の22完封を記録。どれだけ打たれようが、無失点に抑えてきた。相手打者との駆け引きのうまさ。相手の特徴を分析した上で、洞察力も鋭い。さらに走者を背負っても制球ミスを犯さない集中力。「自分は総合力で勝負する投手」と力に頼った投球ではなく、息の長い投手になる要素を備えている。

 「トータルで1年間、投げ抜くことと、2桁勝利、新人王は目指したい」。まずは目の前にある目標から一歩ずつ、一流投手への階段を上がる。

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2013年1月1日のニュース