石巻工の阿部主将 甲子園で2度目の選手宣誓狙う

[ 2012年6月23日 06:00 ]

宮城大会の抽選会で番号を読み上げる石巻工・阿部主将

 今春センバツに21世紀枠で出場した宮城・石巻工の阿部翔人主将(3年)が、聖地で2度目の選手宣誓を狙う。初戦の対戦相手が亘理(わたり)に決定。センバツと同じく立候補制となった宮城大会の選手宣誓は「甲子園の宣誓で最後にしたい」と辞退したが、「甲子園に出たらまたやりたい」と意欲を見せた。

 センバツ後の県大会は、遊撃手の奥津ら主力にケガ人が相次いだことから2回戦で敗退。20日には台風4号の影響により震災で地盤沈下したグラウンドが30センチ浸水するなど、苦境は続く。

 それでも「野球に取り組む姿勢を忘れかけた時期もあったけど、今はがむしゃらに野球を楽しもうと言った」と阿部の呼びかけでチームは団結。「春に支援していただいた方の期待に応える試合をしたい。今度は自分たちの力で必ず甲子園に行きます」と2季連続出場へ力強く話した。

 ≪宮城展望 仙台育英が一歩リード≫今春県大会を制した仙台育英は渡辺、鈴木の2枚看板が安定しており、一歩リード。同準優勝の東陵、4強の利府、仙台三が追う展開。今春センバツに21世紀枠で出場した石巻工、強豪・東北、聖和学園、仙台西、東北工大高も地力がある。

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2012年6月23日のニュース