大隣今季2度目完封 著書で学んで山崎斬り

[ 2012年6月15日 06:00 ]

<ソ・中>お立ち台で笑顔の松田(左)と大隣

交流戦 ソフトバンク8-0中日

(6月14日 ヤフーD)
 握力は落ちてきたが気持ちは切れない。9回2死一、二塁、139球目の140キロ直球で中日・森野を左飛に仕留めたソフトバンクの大隣が表情を緩めた。散発6安打。4月12日の日本ハム戦(ヤフードーム)以来、今季2度目の完封だ。

 「低めのスライダーを打たれていた」。過去6発を喫していた山崎に普段は低めに投げるスライダーを内角高めに集め、4打数無安打2三振と手玉に取った。オフには山崎の著書「野村監督に教わったこと」(講談社)を読破し、相手の考え方まで研究した成果だ。8日の広島戦(マツダ)から16イニング連続無失点で防御率はリーグ2位の1・36に浮上。リーグ戦再開後の反攻へ頼れる左腕が勢いを付けてきた。

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2012年6月15日のニュース