「ずっと迷惑かけた」4番・畠山 絶好調決勝3ラン

[ 2012年6月4日 06:00 ]

<ソ・ヤ>5回2死一、二塁、左越えに決勝3ランを放ったヤクルト・畠山は館山(25)に迎えられる

交流戦 ヤクルト5-1ソフトバンク

(6月3日 ヤフーD)
 黄色に染まるヤフードームで、決勝3ランを打った直後だった。左翼スタンドの一角を占めるヤクルトファンから「いいぞ!いいぞ!畠山!」の大合唱。守備についた畠山が誇らしげな表情で右拳を高々と突き上げた。

 同点の5回2死一、二塁。岩崎のスライダーに泳がされながらも豪快に振り抜き、左翼席最前列へ3号3ランだ。初回1死一、三の先制機では空振り三振に倒れただけに「いいところで打てて良かった。広い球場なので入ると思わなかった。自信になる」と笑った。

 7回にも右中間を破る適時二塁打。5月28日の楽天戦(神宮)から4番に復帰し、これで21打数9安打の打率・429、8打点と絶好調だ。小川監督も「あいつに回せば何とかしてくれるなという感じになりつつある」と絶賛した。試合前の練習では中西バッテリーコーチがノックで打ち上げたフライを素手の右手で捕り、周囲の爆笑を誘った。開幕は4番。不振で外されたが、悩み抜いた時期は乗り越えた。10連敗後に3連勝で借金完済。「ずっと迷惑をかけてきた。10個勝つつもりで取り返したい」。畠山とツバメ軍団が再び上昇気流に乗りつつある。

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2012年6月4日のニュース