負担増にも充実の本多「困ったときの引き出しを増やしたい」

[ 2012年2月16日 09:54 ]

 大きな声を張り上げて、小柄な体が躍動している。2年連続日本一を狙うソフトバンクの新選手会長、本多がはつらつとしている。27歳にとってプレー以外の面でも負担が増えたキャンプ。それでも「雰囲気もいいし、12球団で一番声も出ていると思います」と充実の笑みを浮かべた。

 走攻守のすべての面で、高い意識をうかがわせる。2年連続盗塁王は自主トレーニングから股関節を強化。より安定した走りで昨季は60だった盗塁を70にすることが目標だ。

 昨季初めて打率3割以上をマークした打撃面。「困ったときの引き出しを増やしたい。新たなことを見つけながらキャンプは試している」と言う。昨季は2番でフルイニング出場。今季は米球界に挑戦する川崎の後任としてトップバッターを任される可能性も十分ある。いずれにしても自らの不振はチームのダメージに直結するだけに調整に余念がない。

 二塁の守備でも内野陣のリーダーとして期待される。今後は川崎の後釜になる遊撃手候補、今宮と実戦で二遊間を組むことも増える。「コミュニケーションを取って、しっかり準備していきたい」。そう話す姿は頼もしさが増している。

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2012年2月16日のニュース