ハム監督になって!栗山氏に栗山町がラブコール

[ 2011年10月18日 16:17 ]

今月8日、被災地・岩手県大船渡市の少年たちを招いて栗山町の栗の樹ファームで野球教室を開催した栗山氏

 空知管内栗山町が「栗山さん、監督になって~」とラブコールを送った。日本ハムの来季監督就任が確実となっているスポーツキャスター・栗山英樹氏(50)は同町に、98年に映画「フィールド・オブ・ドリームス」のような野球場を建設。そんな深い縁もあり、栗山町の関係各所からは早くも歓迎ムードが漂っている。

 栗山氏と栗山町の関係は13年になる。98年に栗山青年会議所が発足すると、同じ名前であることが縁で、同町に約1万坪(約3万3000平方メートル)の敷地を購入。映画「フィールド・オブ・ドリームス」さながらの野球場を地元住民たちに協力してもらいながら手作りで完成させた。これを栗山氏は「栗の樹ファーム」と名付けた。

 内外野に天然芝を敷き詰め、これまで何度も少年野球大会などを開催してきた。8日には東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大船渡市の子供たちを招いて野球教室も行った。人口は約1万3000人。そのような栗山氏の活動を多くの町民が知っている。

 この日は、17日付スポニチ本紙の報道などを受けて、「栗の樹ファーム」にテレビ局2社が取材に訪れたという。町民向けの広報用にと、8日の野球教室に同行した栗山町役場関係者は「約2時間、子供たちに守備やランニングの仕方を熱心に教えていました。そのときの写真をテレビ局の方にお貸ししました。最終的に監督就任となれば、町民のみんなが大喜びですよ」と打ち明ける。

 「まだ、正式決定ではない」としながらも、青年会議所の関係者からは本音もこぼれた。「他球団の監督をやるよりは、ファイターズで監督をやってほしい。そうすれば熱烈に応援できる。栗山さんの野球場がここにあることも目立ってくるし、そういう意味でも大きい」と、町全体の波及効果も期待する。

 チームは18日の西武戦(西武ドーム)が今季最終戦となる。すでに2位を確定しており、29日に開幕するCSファーストステージ(札幌ドーム)への出場も決まっている。球団では全日程終了後に新監督就任を発表する方向で調整に入っており、その日を栗山町民は首を長くして待っている。

 ◆栗山町 空知管内にある人口1万3326人(9月30日現在)の町で西部は平地、東部は山地となっている。岩見沢市、夕張市、長沼町、由仁町と隣接する。特産品として「たまご入り生ラーメン」「くりやまコロッケ」「きびだんご」などが有名。また、お笑いコンビ「フォーリンラブ」のバービーの出身地でもある。

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2011年10月18日のニュース