両リーグ最速50勝 川崎2打点で恒例の「チェスト!」

[ 2011年7月30日 06:00 ]

<ソ・日>2安打の川崎はお立ち台で「チェスト!」

パ・リーグ ソフトバンク4-1日本ハム

(7月29日 ヤフーD)
 ヤフードームは川崎の独演会だった。お立ち台で恒例となった「チェスト!」(鹿児島弁の掛け声)で球場は総立ち。2本のタイムリーを放った背番号52が、日本ハムとの首位攻防3連戦の初戦で主役になった。

 まずは1点を追う3回。1死二、三塁。川崎は打線に立つ前から日本ハム・ケッペルとの勝負を始めていた。「タイミングだけは遅れないようにした」。投球テンポが速いケッペルに対して、構え負けしないよう意識。2球目の直球を左前へ運んで「テンポがいいし、球もよく動いていた。追い込まれる前に打てた」。川崎の集中力は途切れない。1点リードの7回1死一、三塁では貴重な追加点を生む中前打。カブレラが敬遠された直後で「僕と勝負してくれて感謝。ヒーローになりたいから」と独特の言い回しで喜びを表した。

 チームは両リーグ50勝一番乗りで貯金は26。就任3年目で監督200勝達成となった秋山監督は「川崎がチャンスで2本打ってくれた」と感謝したうえで「初戦を獲れたのは大きい。あしたのダルビッシュも何とかね」。この勢いで球界No・1右腕ものみ込むつもりだ。

 ≪50勝一番乗りは6年ぶり≫ソフトバンクが79試合目で50勝に到達した。両リーグ50勝一番乗りは05年以来6年ぶり。チーム80試合未満で達したのも05年(75試合目)以来11度目になる。過去ソフトバンクが80試合未満で50勝したシーズンの最終順位は優勝6度、2位4度と全て2位以内だ。

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2011年7月30日のニュース