国学院久我山 6点差追いつくもまさかのサヨナラ暴投

[ 2011年3月27日 06:00 ]

<九州学院・国学院久我山>サヨナラ負けに涙に暮れる国学院久我山・川口

第83回選抜高校野球  国学院久我山7―8九州学院

(3月26日 甲子園)
 26年ぶりのセンバツは、まさかの幕切れとなった。

 一時は6点リードされながら、8回に7―7の同点に追いついて迎えた9回。2死三塁のピンチを迎えた国学院久我山(東京)の2年生エース・川口は、2番・下田へ初球、こん身の直球を投じる。しかし、ワンバンドとなり、捕手・菊池の股間を抜けていく。三塁走者が生還し、サヨナラ負けとなった。

 春夏通算5度目の出場でも初勝利を挙げることができなかった。5回の投球中に中指の爪を割りながら152球の熱投を見せた川口は「指に引っかかった。先輩たちの大事な春を壊してしまって悔しい」と号泣した。

 聖地で若さが出た。初回に先頭打者に内野安打を許すと、次打者の2、3球目に連続暴投。味方の失策も絡み、2回で7失点した。「緊張してないつもりだった」と話したが、3回以降は2安打に抑えただけに序盤の乱調が響いた。この試合で145キロを計測し、自己最速を2キロ更新。可能性の大きさを感じさせた右腕は「145キロを出してもあの内容じゃ駄目。夏にエースとして1勝できるように戻ってきます」と涙をぬぐった。

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2011年3月27日のニュース