心身の疲労考慮…選手会長・新井“強制帰宅”

[ 2011年3月27日 06:00 ]

ナインと談笑する阪神の新井(左)

 激務をこなしてきた4番に異例の練習制限指令が出た。阪神の新井貴浩内野手(34)は26日、甲子園の室内練習場で行われたチームのトレーニングに参加。ウオーミングアップに軽い打撃練習と約1時間のメニューを終えた背番号25は、周囲に促されるように早々と荷物をまとめ始めた。帰り際には伊藤トレーニングコーチから「もうおまえは入るなよ」とクギを刺され苦笑いでクラブハウスへ引き揚げた。

 「和田さんにも“きょうは絶対にすぐ上がれ”と言われて…。気を使ってもらってありがたいですね」

 労組・プロ野球選手会会長として多忙を極め、24日にセ・パ同時開幕の希望がかなった。その代償か、16日のオリックスとの合同練習で中前打を放って以来、オープン戦を含め無安打は24打席にまで伸びていた。本人は「それとこれとは別」と気丈に振る舞ったが、グラウンド内外でため込んできた疲労が影響を及ぼしていたことは否めない。

 その状態を配慮して練習ストップ指令。和田打撃コーチは「きょうあしたと休んで、あさってからガンガンやってもらえれば」と期待を寄せた。28日からは通常通りにトレーニングをこなす予定で、本人も「しっかり休んで、また上げていきたい」とやる気満々。つかの間の休息を経て、新井が元気な姿で戻ってくる。

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2011年3月27日のニュース