斎藤にダメ出し!「中田さんを参考にするといい」

[ 2011年3月1日 06:00 ]

元ニッポン放送アナウンサーの深沢弘氏(左)の模擬インタビューを受ける日ハムの斎藤

新人研修会

 エッ、中田を手本に?!日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22=早大)が28日、都内のホテルで新人研修会に出席。話し方講座では、講師の元ニッポン放送アナウンサー・深沢弘氏(75)から口の開き方が小さいなどと指摘された。

 その上で、かつては奔放な言動で物議を醸した中田翔内野手(21)をお手本に勧められる一幕も。これにはさわやかトークが売りのルーキーもたじたじだった。研修会後は2日のヤクルト戦(札幌ドーム)での本拠地デビューに備えて札幌入りした。

 講師役の深沢氏の口から飛び出したのは、あまりにも意外な名前だった。「中田翔さんを参考にするといい。ゆっくりとした話し方は何と言っているか分かりやすい」。これにはマウンドで常に冷静な斎藤も「う~ん、(中田の方がプロの)先輩ですからね」と苦笑いを浮かべるしかなかった。

 新人研修会恒例の「話し方、インタビューへの対応」の講義。常日頃から爽やかトークで人気の斎藤は、深沢氏から「口の開き方が小さい。早口になって声がこもってしまう」と指摘された。昨秋、早大のエース兼主将として東京六大学リーグ優勝直後には「何を持っているか確信しました。それは仲間です」の名セリフで流行語大賞特別賞を受賞。話術も即戦力と評価されていただけに意外なダメ出しだったが、それ以上に中田を先生役として学べ、というのはもっと意外だった。

 中田といえば、深沢氏から語尾に付ける口癖「○○っス」を改めるよう指導されながらも「それって敬語じゃないんスか?」と開き直った伝説がある。斎藤が「大丈夫っス」などと言う姿は想像の範囲外だろう。そんな中田も今ではプロ4年目を迎え「…です」と成長。深沢氏も先生役に指名したわけだが、斎藤にとって「口を大きく」は新鮮なアドバイスだった。

 ≪中田の08年新人選手研修会≫3月3日に都内ホテルで行われ、中田は由規(ヤクルト)とともに「話し方講座」で登壇。緊張のためかマイクを通しても聞き取りにくい小声で返答を繰り返し、深沢弘氏から「でかいんだからもっと声出さなきゃ」と厳しく指導された。同氏からは講義終了後にも「○○ッス」という言葉遣いを直すよう指摘されたが、本人は「○○ッスって敬語じゃないんですか?」とすっとんきょうな答え。「佐藤(由規)君は文句なし。きょうはワンサイドゲーム」と判定を下され「自分はちょっとダメでした」と完敗を認めた。

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2011年3月1日のニュース