中日 5年目ドラ1 定位置獲得へ勝負 鍛え抜いて10センチアップ 

[ 2011年1月16日 06:37 ]

自主トレで打撃練習をする中日・堂上直

 22歳の若武者が掲げる今季の目標は明確だ。「開幕スタメンを目指したい」。入団以来、大きな期待を背負ってきた中日の堂上直は、実力で定位置獲得を期す。

 高校生ドラフト1巡目で2007年に入団。09年までの3年間で1軍での出場は計5試合だったが、プロ4年目の昨季、正二塁手の井端の離脱でめぐってきたチャンスをつかんだ。1軍に昇格した6月16日にいきなり「7番・二塁」で先発メンバーに名を連ね、そこから82試合に出場して打率2割6分3厘、5本塁打をマーク。優勝争いも経験したシーズンを「みなさんが期待してくれた。それに応えようと思った」と振り返る。

 ポジション争いを勝ち抜くため「もっと結果を出していきたい」と、今季は打撃成績の向上を課題とする。目指すのは力強い打球。「抜けるはずの打球が抜けなかった」との昨季の反省から、キャンプに向けて徹底的に体を鍛え抜く日々が続く。96センチだった胸囲は、106センチになったという。

 福留孝介(現カブス)から背番号「1」を受け継いだ。球団首脳は「将来はチームを背負って立つスター性がある」と評する。入団から大きな注目を集める日本ハムのルーキー斎藤、既に主力として活躍する楽天の田中、巨人の坂本ら逸材がひしめく世代の1人として、堂上直が勝負の5年目に臨む。

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2011年1月16日のニュース