真価を問われる阪神2年目「後味が悪かった 4連勝が吹っ飛んだ」

[ 2011年1月16日 09:09 ]

2年目のシーズンに向け、自主トレで汗を流す阪神・秋山

 阪神の秋山が真価を問われる2年目のシーズンを迎えた。新人だった昨年は8月以降に4勝を挙げ、優勝を争うチームの“救世主”と言われた。だが、1軍に上がったのがシーズン途中の8月だっただけに、今季は「1年間、ローテーションを勝ち取りたい」と燃えている。

 愛媛・西条高からドラフト4位で阪神入りし、8月28日のヤクルト戦の先発で初勝利をマーク。高校出ルーキーとしてセ・リーグ21年ぶりの完封も記録した。186センチ、92キロの体から投げ下ろす速球やカーブを武器に4連勝し、チームの連敗をことごとく止めた。

 ただし、4連勝の後は2連敗でシーズンを終えた。チームも1ゲーム差で優勝を逃し、秋山は「後味が悪かった。4連勝が吹っ飛んだ」と振り返る。失速の原因は「体力のなさ」だった。

 その反省から、オフは走り込みやスクワットなどでじっくり下半身を強化する。他球団や他競技の選手らとともに自主トレーニングを行い、刺激を受けながら「直球で打ち取るスタイル」の確立を目指している。

 昨年の活躍で、周囲の見る目も変わった。山口投手コーチは「期待としては1軍ローテーションで最初から投げてほしい」と言う。

 復活を期す岩田や安藤、新人の榎田などライバルは多いものの、先発陣の一角へ本人も自覚は十分である。

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2011年1月16日のニュース