大石 ファンサービス徹底!1万人サイン計画

[ 2011年1月16日 06:00 ]

路上で囲まれたファンにサインをする西武の大石

 目指せ1万人斬り!西武のドラフト1位・大石達也投手(22=早大)が15日、即席の青空サイン会を行った。この日は新人合同自主トレは休日だったものの、サインしたファンの数はのべ100人以上。今後も「年間1万人以上」を目標に、せっせとペンを走らせることを誓った。ファンサービスを徹底したい考えだが、そのためには結果を残すことが必要不可欠。即戦力ルーキーは1万人斬りを目標に、野球でも実力を見せつける。

 熱狂的なファンの手荒い歓迎にも、大石は丁寧に対応した。休日を利用し、同じ新人の林崎(東洋大)、熊代(王子製紙)と買い物に出掛けようと寮から徒歩で西武球場前駅へ向かうと、瞬く間に大勢のファンに囲まれた。駅前の県道沿いの歩道を埋め尽くす、即席の青空サイン会に発展。「学生時代も求められたことはありましたが、ここまではなかった」と驚きながらも、100人以上にペンを走らせた。

 年末に帰省した時にも福岡県内の実家にはサイン色紙が山積み。すでに入団後の1カ月間で、早大での4年間以上のサインを書いたという。今年の年間サイン1万枚という大台にも「活躍しなかったら求められなくなりますしね。それくらいは書けるように数字を残していきたい」ときっぱり。まだプロとしての実績はないが、結果を測るバロメーターとして夢の大台を目標に挙げた。

 同じ早大同期の日本ハム・斎藤も、プロ入り後のファンサービスの大切さを口にしたばかり。大石も早大時代は自粛していたファンへの感謝を、可能な限り行動で示す。13日にも練習を終え寮に戻る際に、夕方まで居残ったファン15人にサインした。「少しでも速く、多く書ければ」と書体も学生時代より崩し、書きやすさを重視したものへ変更。時には求めに応じ「開幕1軍」「早稲田」などと文字を添えた。

 新人合同練習も2クールが終了。前回の休日は自主トレを行ったが「きょうは体は動かしません」と疲労回復に努めるはずが、寒空の下で約30分間もファンに応対した。16日からの第3クールも体づくりに専念し、本格的な投球は19日以降を予定。17日には西武新人名物の競輪トレが待つが「自転車は得意じゃないしきついと聞いてますが、楽しみです」と意気込んだ。ファンから好きな言葉を、と求められるたびに「感謝」としたためた大石。その言葉を胸に、1万回以上ペンを走らせる。

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2011年1月16日のニュース