母も佑ちゃん晴れ姿に感激「ユニホームは似合っていましたよ」

[ 2010年12月10日 13:20 ]

斎藤の入団会見を見守る(左から)兄・聡仁さん、母・しづ子さん、父・寿孝さん

 ファン8000人に迎えられ、札幌ドームで入団会見を行った日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22)。新しい門出の日に、斎藤の母・しづ子さんがスポニチに手記を寄せた。

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 おめでとう、佑樹。大学の仲間が次々と就職先が決まる中、ようやく就職決定ですね。きょう、正式契約のサインを終えた姿にホッとしました。
 あなたにとっての「プロ初日」。札幌ドームでは、私も思わずグッときました。スタンドから、凄い数の拍手が一斉に沸いたシーン。そして、ユニホーム姿で登場した時…。ユニホームは似合っていましたよ。早実、早大と7年間は白が基調。日本ハムは白がメーンで帽子は黒でしょう。大学ジャパンの帽子は紺だったけれども、どんな雰囲気でもさまになるな、と思いました。
 記者会見は緊張していましたね。それが終わって、監督相手にマウンドから投げたでしょう?そんなセレモニーをやると聞いていなかったから驚いたけれど、ファンの皆さんは本当に喜んでいた。北海道という知らない場所で、あれだけ応援していただける。本当にありがたいですね。
 大学3年の秋は佑樹が3勝2敗で、チームは4位。当時は神宮のスタンドでも厳しい声を浴びました。プロに入ればもっと厳しくつらいことにぶつかって、温かく迎えていただいたきょうのようにはいかない時もあるかもしれません。佑樹の一番いいところ、前に進む――。一生懸命さを持って前に進む。それを信じて頑張っていく姿を、どうかファンの皆さんも見守ってください。
 ドラフトでは4球団から1位指名をいただき、そして野球の神様が与えてくれた縁で北海道に来ました。一瞬だけ「遠いかな」と思ったけれど、佑樹が小学生の頃に家族旅行で来た場所だし、外国というわけじゃない。それに、本当に皆さんの心が温かくて…。夕食後、家族全員でタクシーに乗ったら運転手さんが時計台、大通りのイルミネーションを案内してくれたんです。札幌の夜景は凄くきれいでした。
 梨田監督はホンワカした雰囲気でした。佑樹のお父さんのようですし、安心して全てをお任せします。プロの第一歩。佑樹、これからも焦らず、コツコツと前に進んでいってください。

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2010年12月10日のニュース