松坂 長嶋さんに並んだ!英語の教科書に登場

[ 2010年12月3日 06:00 ]

リラックスした表情で報道陣の前に現れるレッドソックス・松坂

 レッドソックスの松坂大輔投手(30)が来年の英語の教科書に登場する。全国約100大学で採用見込みの「GREEN LIFE AND BUSINESS」(南雲堂)に6ページにわたって掲載。ワールドシリーズで日本人初の勝利投手となった快挙が英訳され、来年4月から教材として机に並ぶ。松坂は2日、全日空便で帰国。レ軍を退団して、同地区のブルージェイズの監督に就任するファレル投手コーチに結果で恩返しすることを誓った。

 松坂が教材になった。時事英語教科書の第2章に登場するもので、生い立ちから07年ワールドシリーズで日本人として初勝利を挙げたことなど、日米球界で活躍してきた野球人生が題材とされている。最後は「僕は若い世代の人たちに、将来本気で取り組めるものを見つけてほしいと思います」という松坂自身のメッセージで結ばれている。

 東農大・千葉剛教授(64)=米文学=が総責任者となった南雲堂の英語教科書は今回が19作目。過去には巨人・長嶋終身名誉監督や、ビートたけしら活躍する著名人が登場し、いずれもベストセラーとなっている。千葉教授は「松坂選手はワールドシリーズ日本人初勝利に加え、WBC2連覇の立役者。世界を股に掛けて結果を出した人物という理由で取り上げた」と説明。今夏ボストンまで出向いた際に「あなたの活躍が若い世代の大きな励みになっていると伝えたら“そうなるように頑張ります”と言われた。素晴らしい人」と目を輝かせた。

 その松坂は今季9勝6敗で、移籍後初めてプレーオフ進出を逃した。この日帰国した右腕は、巻き返しに向けてすでに始動していることを明かした。ボストンで週3日の練習をこなし、キャッチボールも例年より約2週間早く再開しており「まずは下半身をじっくりつくっていく」と話した。

 最大の理解者で今オフ同地区ブルージェイズ監督に就任したファレル投手コーチには、結果での恩返しを約束。同コーチから9月終盤に教わった新しい握りのチェンジアップ「スプリットチェンジ」を、今季両リーグ最多257本塁打のブ軍に対して駆使すると明言。「抑えることによって感謝の気持ちを示したい」と意欲を見せていた。

 ≪松坂、女子プロ野球選手と対戦≫帰国した松坂は、今後2つのチャリティー活動に参加する。4日はプロ野球55年会の「口蹄疫復興支援イベント」(北九州市民球場)に参加。野球教室や日本女子プロ野球リーグ選抜とチャリティー・マッチを開催する予定で、55年会会長の村田(横浜)は「ファンの皆さまが楽しんで笑顔になっていただければ」と話している。また12日には欽ちゃん率いる茨城ゴールデンゴールズとのチャリティー・マッチに参加する。

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2010年12月3日のニュース