斎藤に負けん!大石も直球デビューを宣言

[ 2010年12月3日 06:00 ]

ライトアップされた東京タワーを背に、ライオンズの帽子を被った大石が、ボールとマスコット人形を報道陣に見せる

 西武は2日、都内ホテルでドラフト1位右腕の大石達也投手(22=早大)と入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円で契約に合意した。近日中に入団発表が行われる。

 西武の帽子をかぶった大石が初々しい表情ではにかんだ。「最高の評価をしていただきました。まだスタートラインに立っただけなので、一生懸命頑張りたい」。ドラフトで6球団が競合した右腕は、報道陣約50人に囲まれて喜びを語った。

 大学で主に抑えを務めた155キロ腕について、渡辺監督は先発起用を明言している。早大の同級生、斎藤とは来年3月25日からの開幕カード・日本ハム戦(札幌ドーム)で投げ合う可能性もあるだけに「(プロでは)同世代が多いので、負けないようにしたい」。斎藤はプロの第1球に直球を投げ込むことを宣言したが「自分も多分、ストレートになると思います。真っすぐには自信があります」と直球勝負を予告した。

 球団側もバックアップ態勢を整える。昨年ドラフト1位・雄星と同様、開幕と同時にオリジナルTシャツを販売する見込みだ。背番号は「15」が濃厚で、来年2月のキャンプでは主力組のA班スタートが決定的。先発ローテーション入りへ「涌井さんや岸さん、良い投手が多いので、いろいろ教わりたい」と弟子入りも志願した。

 ≪大石の父・博美さん ソフトB→西武ファン転向を宣言≫大石の父・博美さん(60)も入団交渉に同席。西武の帽子をかぶった息子の雄姿に「りりしいですね」と目を細めた。西武について「もともと九州にあったチームでなじみがある」と好印象を抱いており「ソフトバンクが福岡に来てからはソフトバンクを応援してたけど、これからは西武の試合を見に行きたい」と息子の登板試合は応援に出向く考えを明かした。

 ▼西武・前田球団本部長 2月1日からのキャンプに向けて12月、1月の過ごし方について話しました。ライオンズの帽子が凄く似合っている。先発完投タイプ。中心選手としてやっていただきたい。

 ◆大石 達也(おおいし・たつや)1988年(昭63)10月10日、福岡県生まれの22歳。小学2年から野球を始め、中学ではボーイズ・リーグの大野城シャークスに所属。福岡大大濠で甲子園出場なし。早大1年時から登板し通算60試合で10勝3敗、防御率1・63。3年秋はベストナイン。ドラフト1位で西武入団。右投げ左打ち。1メートル85、86キロ。

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2010年12月3日のニュース