江夏氏「親子のような付き合いを…」

[ 2010年10月14日 06:00 ]

大沢啓二氏の通夜で、祭壇に向かい手を合わせる(左から)江夏豊氏、日本ハムの梨田昌孝監督、巨人の原辰徳監督

 【大沢啓二氏通夜】大沢親分を父親のように慕ってきた江夏豊氏(野球評論家)も別れを惜しんだ。

 80年オフに当時の大沢監督が仕掛けたトレードで広島から日本ハム入りし、81年のリーグ優勝に貢献。「いつかこういう日が来ると予想してたけど、現実になるとショック。オヤジと呼ばせてもらってたけど、現場を離れると選手と監督以上の親子のような付き合いをさせてもらった。ゆっくり休んでくださいと言いました」と沈痛な表情だった。

 ≪日本ハムの大社オーナー、梨田監督も参列≫日本ハムの大社啓二オーナーと梨田監督も、そろって通夜に参列した。大社オーナーは「監督時代もそうだが、フロント時代も支えてくれた人。誰よりもファイターズを愛してくれた」と声を詰まらせて感謝の思いを語った。梨田監督は近鉄一筋の野球人生から、08年に監督に就任。「よそから来た僕を歓迎してくれた。怒られたり、励まされたり、大事な人を失った」と振り返った。

 ▼巨人・原監督 (遺影は)素晴らしいお顔だった。巨人の監督になってから、監督室に来てくれたり、小さな激励をしていただいたのが思い出。いろいろ経験されている方なので、さ細な言葉に重みがあった。
 ▼上田利治氏(阪急、オリックス、日本ハムで監督)いろんな試合が思い出に浮かんで寂しい。いいライバルであり、いい先輩だった。(監督同士で)ケンカ寸前までいったこともあったけど、裏では謝る心配りもあった。細かい気遣いをできる人だった。

 ▼山本浩二氏(野球評論家)あれだけ元気だったのに何で、という気持ち。信じられない。義理人情が本当に厚くて、周りに気を使ってくださる方だった。
 ▼大矢明彦氏(元横浜監督)本当に励まされてばかりだった。力強い大先輩で頼りだった。もう一回しかってほしい。しっかりやれと言われそうな気がする。

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2010年10月14日のニュース