育成の巨人が4億円“補強”第2の坂本&山口へ

[ 2010年8月24日 06:00 ]

照明の建設(右奥)が進むジャイアンツ球場

 巨人が育成力をさらに高める。今オフ、2軍本拠地である川崎市のジャイアンツ球場に6基の照明灯を設置することが23日、分かった。来年3月に完成予定で総工費は4億円以上。2軍の若手、育成選手らの試合機会や練習時間を増やすことが狙いで、第2の坂本、山口の誕生を促す。

 球団は今オフ主に2軍の若手や育成選手による「3軍」を構成する方針だ。それに伴い新たな練習場所の確保も必要となった。ジャイアンツ球場の近辺では、施設も整っているグラウンドが見つからなかったことから方向転換。照明灯を設置することで来季からは2、3軍が昼夜を問わず練習を行い、ダブルヘッダーも可能。12球団で唯一、照明灯を完備した2軍練習場となる。
 近年では坂本を筆頭に、東野、越智ら生え抜きの若手が主力となっている原巨人。08年は山口、09年は松本が新人王に輝くなど、育成出身選手の台頭も著しい。原監督は常々「山口、松本が育成選手から主力に成長したように、育成も含めた全員が戦力だと思っている」と語っており、球団も育成力強化のために投資は惜しまない方針。今回の4億円を超える大型補強もその一環で、豊作と言われる今秋ドラフトも近年同様、育成選手を積極的に指名する。
 2軍には大田、中井、藤村ら次代の巨人を担う選手が多く在籍。照明灯設置で彼らダイヤの原石の未来は、さらに明るく照らされることになる。

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2010年8月24日のニュース