中田「見たことないけど」落合打法で一発だ!

[ 2010年8月24日 06:00 ]

日本ハム「諦める理由などない!」のキャンペーンをアピールする中田ら。中田はボードに優勝、CS進出を諦めない理由として「立ちたい舞台がある」と記入した。

 日本ハムの中田翔内野手(21)がオレ流ばりの広角アーチストを目指す。楽天2連戦のため秋田入りした中田は「右方向へ大きい打球を打てるのが凄いスラッガー。それができれば打撃の幅は広がる」と話した。

 7月20日のロッテ戦(札幌ドーム)でプロ1号を放ってから9本塁打。中堅に2発、左中間に3発、左翼に4発と右方向へのアーチはない。右翼席にも軽々と叩き込んだ中日・落合監督の現役時代は、中田にとって理想の打撃で「落合さんが現役引退したのは8歳のとき。プレーは見たことないけど、そういう打者になりたい」。通算510本塁打、3冠王を3度獲得した落合監督の故郷、秋田でそう思いを強くしたのも何かの縁か。

 反対方向への長打は高い技術を要するが、梨田監督は「落合のように右方向に打てるに越したことはない。(中田は)右中間三塁打はあったが、まだこれからやね」と今後に期待する。打撃練習では右翼席にぶち込むなど、パワーがあることは実証済み。あとは実戦でそれを発揮するだけだ。

 これまで楽天・田中、オリックス・金子千、西武・涌井、ソフトバンク・和田ら、各球団のエース級を粉砕してきた中田は岩隈との対戦を前に「凄い投手だし、打てなくて当たり前の気持ちでやる」。進化し続ける3年目が秋田で何かをつかむことができるか。右打ちの極意を身につければ、怪物は無敵の存在となる。

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2010年8月24日のニュース