どんな場面でも、チームのために…福浦の一打で初戦に完勝

[ 2010年8月24日 22:49 ]

 【ロッテ9―2西武】3位ロッテにとって、シーズンの行方を占う1週間が始まった。西武、ソフトバンクと続く6連戦。その初戦は、西村監督が「さすが。よく打ってくれた」とうなる福浦の勝負強さでものにした。

 1―2の五回。無死満塁が3、4番の連続三振で2死となった。重たい空気が漂いかけたが、福浦は「誰かがカバーしないといけない。どんな場面でも、チームのために」。低めのスライダーを右手一本で拾い、一塁手のグラブをはじく強襲安打。2者がかえって逆転に成功すると、その後も暴投にサブローの2ランと、一挙5点のビッグイニングとなった。
 福浦が打ったのは、フルカウントからの7球目。一回の適時打のときと同様、ストライクゾーンに来た球は全部振っていった。ファウルを重ね「粘って、粘って。それが僕の持ち味」。普段は直球一本に狙い球を絞る好打者も、好機ではとにかく積極性を前面に出す。
 首位と2ゲーム差で残り30試合を切った。完勝にも「厳しい戦いが続く。一戦一戦」と西村監督の表情は険しさを増していた。

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2010年8月24日のニュース