復興の軌跡を示す球宴…2年遅れ、新潟で悲願の初開催

[ 2010年7月24日 20:27 ]

 プロ野球の一流選手が出場するマツダオールスターゲームが24日、新潟県で初めて開催された。新潟市に昨年オープンしたハードオフ新潟は、夏の祭典を待ち望んだ大勢のファンで埋まり、好プレーに歓声が飛び交った。

 本来は2008年に開催される予定だった。04年春に開催が決まり、喜びにわいたのもつかの間、夏に集中豪雨、秋には中越地震に見舞われた。復興を優先させるため、新球場建設は凍結され、一度は開催を断念した。
 悲しみに包まれた災害から約6年。新潟県の泉田裕彦知事は「球場の建設をあきらめたことがあった。球宴が見られるのは夢みたいな話」と感慨に浸った。現在は「プロ野球新潟招致委員会」を発足し、まずはプロ野球公式戦の誘致に力を入れる。野球熱の高まりとともに、復興の軌跡を示す球宴になった。

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2010年7月24日のニュース