ブレークの予感漂う岩本 2戦連続本塁打含む3安打

[ 2010年7月21日 21:33 ]

3回広島無死一塁、岩本が右越えに2ランを放つ

広島No・1左腕 4球団スカウトの前で夏初登板

広島 リリーフ緊急補強 メジャー7勝右腕獲得へ

 【広島7-4阪神】プロ2年目の夏を迎え、そのバットに懸かる期待がどんどん大きくなっている。ドラフト1位で入団した広島の岩本が、2試合連続の5号2ランを含む3安打と暴れた。
 持ち味を発揮した一発は、4―0の三回無死一塁で飛び出した。フォークを完ぺきにとらえ、岩本は「ちょうど甘いところだった。入ると思わなかった」と謙遜した。だが言葉とは裏腹に、徐々に大器の片りんを見せ始めている。前夜のアーチは甲子園特有の浜風に乗ってフェンスを越えたが、藤川球の直球をフェンス直撃の二塁打にするなどパワーにあふれる。
 飛躍のきっかけは、5月半ばに経験した2軍落ちだ。期待の裏返しから、野村監督は「落としたときには結構厳しいことを言った」という。周囲からの助言で右足をステップしないノンステップ打法に変更し、「球が見えるようになった」と岩本。4日にプロ初本塁打を放ってから、日に日に存在感が増している。
 野村監督は「ガン(岩本)にはいつも厳しく言っているけれど、いい方向に成長してくれている」と目を細める。将来の4番候補として期待される24歳に、ブレークの予感が漂う。

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2010年7月21日のニュース