里崎サヨナラ弾!ケガ人続出喜べない劇勝…

[ 2010年5月31日 06:00 ]

<ロ・横>延長11回1死、里崎(中央)はサヨナラ本塁打を打ちナインの祝福を受ける

 【ロッテ1-0横浜】本塁上に歓喜の輪が広がった。0―0で迎えた延長11回1死、ロッテの里崎が右翼席に自身初のサヨナラ弾。好リードとバットで劇的勝利を呼び込んだ正捕手は、お立ち台で「ケガ人が多いけど、一人一人が体を張って、チームのために頑張っていきたい」と声を張り上げた。

 今季2度目のサヨナラ勝ちで今季最多タイの貯金12。だが、素直に喜べない現実がある。4回、右前打で出塁した早坂が二盗失敗の際、スライディングで左ひざを負傷。自力で起き上がることができず、担架で運ばれた。そのまま千葉市内の病院に直行。MRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け「左ひざ前十字じん帯損傷および内側側副じん帯損傷」と診断された。近日中に再検査を受ける予定で全治は不明だが、今季中の復帰は絶望的だ。

 延長11回には復帰後初勝利を挙げたセットアッパー・薮田が右手親指付近に打球を受けた。幸い骨には異常はなく、打撲とみられるが、今月に入って打球を利き腕に受けた投手は3人目。相次ぐアクシデントに石川球団副代表も「(ベンチに)塩を盛ろうかな…」と深刻な表情を見せた。

 主力に負傷離脱者が続出する中でも白星を積み重ねていることは救いだが、打線に一時期の勢いが消えているのは気掛かり。このままではチームが失速しかねない危機に直面している。

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2010年5月31日のニュース