先発起用に応えた!長野、プロ1号2ラン

[ 2010年4月4日 19:00 ]

 【巨人10―3広島】快音を残し、左翼場外へ白球が大きな放物線を描く。プロ1号2ラン。巨人の長野は手に残る感触を楽しむように、バットを持ったまま打球の行方を見送り、ゆっくりと一塁方向へ走りだした。

 3―2の四回2死一塁で2ストライク1ボールからの4球目、141キロの高めの直球をとらえた。「追い込まれていたので、何でも打とうと思っていた。打った瞬間に入ると思った。完ぺきな当たりで最高の感触」と笑顔で自画自賛した。
 リードを広げるだけでなく、仲間の失敗を救う一打でもあった。直前のプレー。阿部の右前打で二塁走者エドガーが三塁コーチの制止を振り切って本塁に突入し、憤死した。長野が凡退すれば、相手に再逆転の機運が盛り上がっても不思議ではなかった。原監督は「嫌な雰囲気だったが、そういうピンチを救った。価値ある一発です」とたたえた。
 この日は不調の亀井の代わりに右翼手で先発。原監督はその時のベストメンバーを組む方針で、目標の定位置確保へは好結果を出し続けるしかない。背番号7は「まだまだ。もっといい場面で打ちたいし、守りや走塁でも貢献したい」と力強く言い切った。

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2010年4月4日のニュース