沈黙守る本塁打王 コーチ就任も“疑惑”の説明なし 

[ 2009年11月27日 10:11 ]

 カージナルスの打撃コーチに就任したかつての本塁打王、マーク・マグワイア氏が、沈黙を守っている。自身の薬物疑惑を明らかにせず、公の場にも姿を見せない同氏への関心度は依然高い。しかし、球団も就任会見の実施は未定とし、煮え切らない状態だ。

 2001年を最後に引退したマグワイア氏は、05年の米下院公聴会で筋肉増強剤などの薬物使用についての質問に「昔の話をしに来たのではない」と繰り返し、その後公の場での釈明はない。
 マグワイヤ氏の現役時代に禁止薬物規定はなかった。だが野球殿堂の候補者となってから3年連続で落選するなど厳しい評価を受け続けている。過去500本塁打以上を記録した有資格者が全員殿堂入りを果たしている中、通算583発のスラッガーは4度目の投票でも苦戦が予想される。
 今回、会見に出席すれば、まず薬物関連への質問は避けられない。指導者としてスタートを切るマグワイア氏が、「しない」と拒んだ過去の問題へのけじめをどうつけるか。(共同)

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2009年11月27日のニュース