中日ファーム日本一!CS秘密兵器が好投

[ 2009年10月4日 06:00 ]

ファーム日本選手権で優勝を決め、胴上げされる中日の辻2軍監督

 ファーム日本選手権は3日、富山市民球場で行われ、ウエスタン・リーグ覇者の中日が2―0でイースタン・リーグ優勝の巨人に勝ち、2年ぶり5度目の優勝を果たした。最優秀選手には、6回1死満塁で登板し後続を断ち、1回2/3を無失点の中日の鈴木義広投手(26)が選ばれた。9回には今季限りでの現役引退を表明している井上一樹外野手(38)のソロ本塁打で加点した。巨人は打線が2安打と沈黙した。

【ファーム日本選手権


 CSでの“打倒巨人”に秘密兵器が現れた。大舞台にも動じない。中日は2軍戦でも先発経験のない18歳の新人、伊藤が6回途中まで無失点。「強気に攻める投球を心掛けた」との言葉通り、初回2死満塁のピンチで小田嶋を三振に仕留めると波に乗り、140キロ台中盤の直球を軸に押した。辻2軍監督は「5回までいってくれればと思ったが、大したもの」と目を細める。18番を背負う期待の右腕は「これをきっかけにステップアップしたい。CSでも当然投げたい気持ちはあるので、調整したい」とさらなる舞台を見据えた。

 ▼中日・井上 若い選手が多い中、引退発表した選手が出ていいのかと恥ずかしい気持ちがあった。でも、1日でも長く9番のユニホームを着て、力になれるように頑張りたい。

 <巨人 久保は完投も無縁>久保が9回2失点で敗戦投手ながら優秀選手賞を獲得し、21日からのCS第2ステージに向けてアピールした。前回9月26日の1軍・広島戦同様、右打者の内角に食い込むシュートを効果的に使い、打たせて取る投球を展開。「狙って打ち取ることができた。アピールになったかわからないけど、仕事をもらえれば」。一方、岡崎2軍監督は14年ぶり8度目の日本一を逃したことに「5年、10年後出てくる若い選手が多い。現状の力を感じてほしい」と話した。

続きを表示

2009年10月4日のニュース