涌井　風格の１６勝！最多勝は確実に

完投で１６勝目を挙げ、ナインとタッチを交わす西武・涌井（中央）

　【西武６－２楽天】西武の涌井が、２年ぶりの最多勝のタイトルを確実にした。１６０球を投じ、２失点の完投でリーグ単独トップとなる１６勝目。８奪三振で今季の三振数をリーグ１位の１９９個まで伸ばした。

　「みんなの勝たせよう、という気持ちが伝わってきました」と涌井。ＣＳ出場の道が断たれ、渡辺監督が「取れるタイトルは全部取ろう」とナインを鼓舞。杉内（ソフトバンク）らと１５勝で並んでいた右腕に、次々と後押しする得点が入った。

　「これで安心して寝られる。今季は力と技の投球ができたし、チームを引っ張ってこれたかな」と言う。完投は自己最多タイの１１。２７試合で両リーグ断トツの３５５５球を投げ抜いた。「来年は、１年間しっかり勝ち続けたい」。かわす投球で１７勝を積み上げた一昨年よりも、確実に「エース」と呼ぶにふさわしい風格が漂っている。