復活館山 セ・ハーラー単独トップ13勝目

[ 2009年8月20日 06:00 ]

<ヤ・神>勝利投手の館山昌平はファンとハイタッチする

 【ヤクルト4―2阪神】ヤクルト・館山が粘りに粘って7回2失点で、ハーラー単独トップの13勝目。5回までに88球を費やしたが、取り組んでいたフォーム矯正の手応えをつかんだ場面があった。

 5回1死で3番・鳥谷に対し、カウント2―1から外角低めの145キロの直球で空振り三振。「いいスピンが効いていた」と確信を得て、続く金本には直球中心に攻めて最後はチェンジアップで空振り三振に仕留めた。「ステップの方向、体重移動がうまくはまって、腕がきれいに抜けた。そこからいい方向へ行きました」と解説した。
 7日の巨人戦(東京ドーム)は5回1/3で今季ワーストの8失点を喫した上に、右手中指のマメをつぶした。登録抹消中にフォーム矯正に取り組み、伊藤投手コーチから右足がマウンドをする跡を目安にするように指摘された。上半身をひねって横手から投げる館山は、理想的なフォームの時はマウンドの“ずり跡”が「逆Sの字」を描く。だがパワーに頼って上半身に力が入ると、フィニッシュの際のバランスが崩れ「逆S」の最後の部分が本塁方向に流れてしまうという。5回の3、4番を連続三振に斬った時はきれいな「逆S」を描くことができた。
 7回2死からは生命線のカットボールで平野を捕邪飛に仕留め「いいカットを投げられたので、次に向けて不安はありません」。右腕エースは自信を取り戻すとともに、チームにCSマジック35を再点灯させた。

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2009年8月20日のニュース