ダル 審判攻略法はポーカーフェース

[ 2009年1月26日 06:00 ]

投球練習をこなす日本ハム・ダルビッシュ

 これぞダルビッシュ流審判攻略法だ!WBC日本代表候補の日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)が25日、千葉県鎌ケ谷市のファイターズタウンで今季初めてブルペン投球を公開した。WBCに向け、審判によって個人差がある国際規格のストライクゾーン克服プランも披露。キャンプ中も(1)一定しない判定を想定した投球練習(2)マウンドでむやみに表情に出さない――をポイントに挙げた。

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 指先に違和感はなかった。侍ジャパンのエース格に期待されるダルビッシュが問題視したのは滑りやすいWBC使用球ではなく、日本と異なる国際大会のストライクゾーンだった。
 「ボールの感触より、まずは審判がストライクを取ってくれないと…。日本の審判は精度が高いがメジャーは人によって違う。きょうも横を全然とってくれなくて、縦にストライクゾーンが広い(審判を)想定しながら投げた」
 昨年12月からWBC使用球を試投。「プロなんだからストライクは投げられる」。各国のスター選手が集う舞台とはいえ、自分の投球さえできれば狙える自信はある。あとは名護キャンプを訪れるパ審判団にも極端な判定をしてもらい、対応能力を磨いていく。
 投球スタイルも“WBC流”に微修正する。普段は闘志を前面に押し出すスタイルだが、あえて封印。「僕はストライクゾーンに関しては顔に出てしまう。でも態度に出すと余計にストライクを取ってもらえなくなる」。北京五輪予選リーグ・キューバ戦では5四死球と自滅した。対照的に和田(ソフトバンク)は米国との3位決定戦で極端に狭いストライクゾーンにも淡々と投げ込んだ。「和田さんは表情に出さなかった」と国際経験豊富な左腕を参考にする意向だ。
 22日のブルペンは集中するため関係者以外シャットアウトしたが、この日は「新人も視界に入ってくるし一緒かと思って」と今オフ初めて公開した。上は練習用ユニホーム、下は白のユニホームズボンを着用しての45球。「多少力を入れたけど良かったと思う。仕上がりは7、8割」。WBC連覇へ、ダルビッシュが確実に歩みを進める。

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2009年1月26日のニュース