ナベQ西武に古田“臨時コーチ”が来る

[ 2009年1月19日 06:00 ]

西武キャンプに“臨時コーチ”として参加することになった古田敦也氏(右)と渡辺久信監督

 2月1日から始まる西武の宮崎・南郷キャンプに前ヤクルト監督の古田敦也氏(43)が特別参加する。同氏は西武の渡辺久信監督(43)と同じ昭和40年生まれでヤクルト時代の98年にバッテリーを組んだこともあり、今回の“臨時コーチ”が実現。西武には涌井、岸らWBC日本代表候補の若手投手がいるだけに、WBC、さらには日本一連覇に向け“古田ブルペン捕手”が後方支援する。

 西武にID野球と国際舞台を知り尽くした“頭脳”が加わる。発端は今月15日。都内のホテルでビッグスポーツ賞の表彰式に出席していた渡辺監督に、こちらゲスト参加していた古田氏が「西武のキャンプにいってボールを受けていいかな?」と打診。渡辺監督は即座に快諾した。
 「フル(古田)がキャンプに来て、投手のボールを受けてくれるのは願ったりかなったり。ウチは(涌井、岸ら)若い投手が多いから、いろんな知識を教えてほしい」。
 渡辺監督と古田氏はともに昭和40年生まれ。日本シリーズでは幾度もしのぎを削る名勝負でファンを沸かせ、98年にはヤクルトでバッテリーを組むなど、公私にわたり親しい間柄だ。古田氏は07年限りでヤクルト監督を退任。今年は3月5日に開幕するWBC東京ラウンドでテレビゲスト解説を行うため、涌井、岸らWBCのエース級の実力を自らのミットで、肌で感じ取りたいとの思いを強くしていた。また、監督を退任して1年余。最近は「現場で汗にまみれる意欲はもちろんある」と口にしていただけに、“現場復帰”に心弾ませているという。
 古田氏がブルペン捕手を務めるのは2月上旬の数日間となるもようだが、西武のキャンプには松坂(レッドソックス)も参加予定で、00年シドニー五輪予選での黄金バッテリーが復活すれば、西武の若手にとって最高の見本になることは間違いない。
 この日、埼玉・所沢の西武第2球場で自主トレを行った岸は「古田さんに“岸はこんなものか”と言われないように、恥ずかしくない体をつくっていきたい」とキッパリ。また、石井一は「古田さんは僕の球を嫌というほど受けているんで、今さら受けても面白くないでしょう。でも若手はためになると思う」。球界の頭脳がWBC、そして西武を日本一連覇へ導く。

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2009年1月19日のニュース