ハマの安打製造器に非情過ぎる戦力外通告

[ 2008年10月7日 06:00 ]

生え抜きに非情な通告

 【横浜2―1広島】横浜が鈴木尚=本名・鈴木尚典=外野手(36)に6日、戦力外通告を行ったことが分かった。鈴木尚は他球団で現役を続行するかは白紙の状態で、97、98年と2年連続首位打者に輝いた“ハマの安打製造器”が引退の危機に直面した。

 二転三転して下された結末は非情な宣告だった。球団幹部は「若返りを図るチーム構想で改革しなければいけない」と3日の会談では一度戦力外を通告。しかし、鈴木尚が「愛着のある横浜で来年も続けたい」と限度額を超える減俸での現役続行を熱望。球団は結論を次回に保留し、大矢監督も「鈴木尚は左の代打で戦力になる」と明言していた。しかし、断トツの最下位に沈み、球団改革を進める中で98年の日本一MVPにも輝いた功労者も構想外という球団の判断は変わらなかった。
 この日は7回1死二塁の場面で代打で登場。6球粘り、大竹から四球を選んだが試合後の表情は硬かった。石井琢への引退勧告に続き、鈴木尚への戦力外通告。チームを長年支えた功労者が次々と横浜のユニホームを脱ぐ。

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2008年10月7日のニュース