王さんを最下位で送り出すわけには…

[ 2008年10月7日 06:00 ]

通算100セーブを挙げた馬原をねぎらう王監督

 【ソフトバンク4―1楽天】王監督と勝利の握手を交わすと口元が緩んだ。今季は不振で2度も2軍落ちを経験した新垣が最終登板で8回を4安打1失点。4勝目を挙げ「王監督の前で最後という思いはあった。監督も安心して代われるように、悔いのない投球をしたかった」と晴れ晴れとした表情を見せた。

 一番の課題だったスライダーが「きょうは思い通りのところに投げられた」とさえ渡った。6回1死から中村に左前打を打たれるまで無安打。5回には先頭の山崎武をスライダーだけで3球三振に仕留めた。失点は7回に内野ゴロの間の1点のみ。安定感のある内容だった。
 ずっと心配していた王監督も「彼だけあと50試合くらいやらせたいね」と目を細めた。今オフに右ひじの手術を受ける予定だが、グラウンドを去る指揮官を安心させた。
 チームは楽天に並び5位タイ。7日、王監督のラストゲームとなる直接対決の勝敗で順位が決まる。「あすは互いにとって決勝戦。いい形で最後を飾りたい」と王監督。最下位で送り出すわけにはいかない。

 ▼ソフトバンク馬原(日本選手最速の100セーブ到達)何とか勝ちにつながる試合がしたかった。100セーブは一つの区切り。どんどん(セーブを)挙げられるように頑張りたい。

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2008年10月7日のニュース