7回から球児!!虎ラストスパートへ攻勢

[ 2008年9月29日 06:00 ]

練習で捕手役をつとめる藤川

 実に7度目のマジック点灯だ。巨人が敗れて「8」が再点灯した岡田・阪神が残り9試合で“賭け”に出る。3年ぶりのリーグ優勝への切り札は“守護神・藤川の7回投入”だ。

 甲子園で行われた練習で中西投手コーチは「ここまできたら何でもあるよ。7回の頭からはないけど。三振しかないとき。一番三振の取れるピッチャーだからな」と説明。前日27日の巨人戦では07年6月24日の交流戦、日本ハム戦以来となるリードされた展開で藤川を起用するなど、すでに“スクランブル態勢”だ。単独首位に立ったとはいえ0・5ゲーム差。巨人を振り切るためには、さらにもう1段階ギアを上げなくてはならない。
 本来ならアッチソン、久保田、ウィリアムスでつないで、リードした展開を藤川で締めることが理想。それを今後は7回から、それも絶対に三振が必要な場面ではマウンドを藤川に任せる。中継ぎも兼ねていた06年10月を最後に、ここ2シーズンは7回から登板したケースはない。だが、今季ここまで56試合に登板して36セーブを挙げている藤川自身「体力も残っている。どこでもいく」とチームの勝利を何よりも優先している。
 「負担はかかるけど、最後の9試合。4人(アッチソン、久保田、ウィリアムス、藤川)でフル回転してもらわないと」と中西コーチ。なりふり構ってはいられない巨人とのマッチレース。スクランブルする“F”が、優勝への最大の武器となる。

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2008年9月29日のニュース