レイズ、“お荷物球団”に歓喜の瞬間

[ 2008年9月21日 15:15 ]

球団史上初のプレーオフ進出を決め、客席に入りファンの声援に応えるレイズ・岩村

 【レイズ7―2ツインズ】三塁手のロンゴリアがフェンス際まで追いかけてフライを捕った瞬間、ドーム球場内に超満員の約3万6000人の歓声が響き渡った。チーム創設11年目でついに獲得したプレーオフ出場権。前年メジャー最低勝率からの達成は史上2度目という「シンデレラ・ストーリー」が実現した。

 岩村にとっては野球人生初の「シャンパンファイト」だ。2001年にヤクルトが優勝した際は、同時多発テロ事件後で自粛したこともあり、「今日は大騒ぎさせてもらった」。満面の笑みがあふれた。
 選手たちは「9=8」が刻まれた祝勝のTシャツと帽子姿だ。マドン監督が考案した今季の標語「9回を9選手が一丸となって戦えばプレーオフ出場の8チームになれる」。チーム一丸の戦いで下馬評を覆し、7月18日以降は地区首位を譲らなかった。
 「あくまで目標は地区優勝、そしてリーグ最高勝率。だが祝う時は思う存分に」。陽気なマドン監督が、シャンパンでびしょぬれになりながらさらに大声を張り上げた。長年“お荷物”チームの位置に甘んじてきたレイズの選手たちが、初めての美酒に酔いしれた。(共同)

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2008年9月21日のニュース