西武 CS一番乗り!細川が10回決勝弾

[ 2008年9月21日 06:00 ]

<ソ・西>延長10回2死、細川ハ決勝ソロを放ち大久保コーチ(左)から祝福のゲンコツを食らう

 【西武1―0ソフトバンク】西武のクライマックスシリーズ進出を告げる乾いた打球音がヤフードームに響き渡った。息詰まる投手戦に決着をつける一発を放ったのは、“意外性の男”細川だった。「ビックリしています。ちょっと詰まっていたんで、入るとは思わなかった」と照れ笑い。汗びっしょりの二の腕をさすりながらその腕力を確認した。

 前回8月29日からのソフトバンク戦(ヤフードーム)は史上初の3戦連続延長戦でのドロー。この日も両軍無得点のまま、4試合連続延長戦に突入した。しかし、延長10回2死。細川は真っすぐ狙いで和田の126キロフォークに反応すると、力で中堅スタンドまで運んだ。15号決勝ソロは同カード26イニングぶりの得点。「気持ちで投げてくれたピッチャー陣の気持ちが伝わったっす」と女房役らしい一面をのぞかせた。
 5回まで完全の9三振に抑え込まれていた和田から6回、あと数十センチで本塁打という左中間フェンス直撃の二塁打を放つと、8回にも左前打。その直後に同学年の先発・帆足から「打つのはお前しかいない」と決勝弾を“予言”された。打率は規定打席到達選手の中では最下位の・237。渡辺監督は「細川にかすかな期待をしてたんだよ。あっ、かすかは失礼か。期待していたよ」と丁寧に言い直した。
 12球団一番乗りとなるCS進出を決めたが、もっと大きな目標はもう目の前だ。優勝マジックは4となり、最短で22日の楽天戦(西武ドーム)で優勝が決定する。「渡辺監督を地元で胴上げしたい」と細川。チームを支え続けてきたその二の腕で指揮官を宙へと舞い上げる。

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2008年9月21日のニュース